辛いことがなくなると

会社や組織で過ごす期間が増えることで、段々と地位が上がっていったりすることがある。それによって、下っ端の時には注意されていたことも、上に上がると、特に誰かから注意を受けることもなくなって来たりもする。周りもそういう指摘を出しにくくなってくるからだ。

 

それまでは、おこられ、指摘され、怒られないようにする事をある意味目指して、ようやく辿り着いた怒られない環境。理想の環境…に見える。

楽だ。自分の思い通りになったりもする。

が、違う言い方をすると、刺激が無くなる事でもある。指摘もなくなる。

何をやるにも抵抗が極限まで小さくなる。

 

刺激が減ると、人によっては老けるらしい。

だからこそ、懸命な人であれば、歳をとってこそ、その地位についてこそ、自分のお目付け役をわざと置いたり、全くそれまでとは違う世界に飛び込む。50の手習いとか60の手習いなどと、刺激を受ける環境を自ら作り出す。辛くなりに、怒られに行く。

 

辛い事がなくなれば、と普段は日々頑張るわけだけれど、

本当に辛い事がなくなる、抵抗がなくなると、自ら作り出すなんて。

人ってほんとうに複雑だよね。自分はそんな境地まではまだまだなんですが。