そして現状

いま私がいる会社。転職してきた者が多い。

今はもうやめたこの会社の以前の同僚も、かなり多くが以前の会社を辞めて来ていた。
 
私が以前いた会社は傾いたことによる多量のリストラもあり、当時前後を中心に抜け出した人は、ある人は再就職し、ある人は起業し、ある人はもう仕事を辞めて、悠々自適に生活している人もいる。
 
が、どうも起業した人の多くが失敗しているという情報も聞く。もちろん、なんとかやり続けているひともいる。
起業に失敗した人は、今になって起業した会社をたたみ、職探しをしているらしい。かなりの損失を出している人も少なくないようだ。(すでに人生が80年とも言われる時代。長生きすることが「リスク」だととらえるようになったのはいつからだろうか…。)
 
その一方、起業して、大変な思いをしながらも会社を継続的に運営している者もいる。当人の思いや活動能力、努力が並はずれている事は言うに及ばず、普通の人から見ればただの「荒れ野」に見えるところを、とにかくガシガシと草を刈り、道を切り開いているように見える。恐ろしくパワーを必要とする。それが若さなのか情熱なのかは何でもいい。
 
投資家が投資をする場合、そのビジネス自身を見極めるのと同時に、創業者自信をしっかり見極めるという言葉を聞いたことがある。まさにそれを体現しているであろう人がいる。
最近はやりの地頭が優れているといえばそれまでかもしれないが、それのみならず、並はずれた行動力、分析力、機を見るに敏、動くべきタイミングを必死でとらえに行っている、食らいついて仕事をまさに生み出している様相が垣間見える。
 
 
ただ、日本の大企業を作ってきたいくつかの話を見聞きすると、そこには、優秀なパートナー、かけがえのない良き仲間が、少なくとも一人いることが少なくない。上記の企業においてはその部分が弱い気がしてならない。
 
成功すると言うのは、努力、努力、努力…と、小さな運。
ただし、「運」だけに任せていては、決してそれは掴み取れなさそうで。
難しいね。