覚悟

世界の歴史が顕著な例だが、歴史の記録は、勝った者側の視点で編纂されることがほとんど。最悪の場合には、負けた者は一人も存在せず、勝った者の記録のみしか残らない。

だが、実際には両方の視点がある。両方の理屈がある。だから、双方の意思や双方の思いで読み解いた情報があってこそ、その時の事をより正確にとらえることができる。

 

勝ち残ったものこそが「いいもの」であるとも限らない。が、多くの場合、「勝った事⇒いい事」として記録に残そうとする。

 

もちろん、勝ちぬけたと言う事実があるのだから、悪い事ばかりではないかもしれないが、だからと言ってすべてが良い事でできていると考えるのは早計に過ぎる。

 

時代は変わっている。価値観も変わっている。

今までは良かったものでも、これからもそうであり続けるかどうかはどこにも保証がない。が、多くは「今までが良かったし、わざわざ変えなくてもとりあえず…」と考えがちだ。多くの者は、わざわざ変えることによって、万が一今よりも悪くなった場合の責任をひっかぶるつもりは、普通はないだろう。

 

だが、疑え。

本当に「このままでいいのか」

「何も変えなくてもいいのか」

変えるべきは何か、変えざるべきは何か。

いつも意識し続け、考え続けること。

変えられないのではなく、きっと、変える「覚悟」が無いだけではないかと。