スピードを上げるには

世の中、短期に成果を出せないとハイ終了…ということが多くなり。とにかく成果。今月で見えるようにしないと終わり、今秋で見通しがつかないと終わり、今日中に資料ができないと終わり…ってなことが周りに散見される。

プレッシャーを感じつつ、でもやることはやらないといけなくて、なかなかできなくて、できても評価されなくて…よほど強い人以外は、「ポキンッ…」という心の音を聞いたことがある人も。

 

大体スピードが求められるところの多くは、「その時間でその量は無理でしょ…」と簡単に想像がつく場合が少なくない。でも工数は有限。誰の追加サポートも期待できなかったり、が薄々分かっていても「頑張って…」って、断れない個人に押し付けてるだけだろ。

ドラマなら、こんな時にサプライズが起きたり、思ってもみなかったサポートが入ったり。予定調和な事態が起きて、何とかなることがほとんどだけど…。現実にそんなことはなく、泣く泣くこつこつとやり直したり、もう一度トライするほかなかったり。

 

そんなところでスピードを上げるには?

ごめんなさい、魔法はありません。乱暴で申し訳ないですが、開き直ってください。「全部やるのはムリ!」だと。ただし、「…だから無理でしょ」と、根拠を示す事は重要。

こう思った瞬間から、「じゃぁどこを削る?」とならざるを得ず。そう、ざっくり無視するところを決める。削るところを決めるしかない。出来ればリーダーに示しつつ、ね。

当初想像量すべてをやろうとするから「それはムリ!」になる。当初の(無理な)量を締め切りまでにやろうとするから時間が足りなくなる。多くの場合、そこからさらに短期で「効率化する手段」を探している間に時間が来たりする。だから効率化なんてのは、ちょっと長期のスパンで対応するときに考えること。ダッシュが必要な短期勝負の時には、いかに効率化ではなく、いかに無視しても大丈夫なところを「やらずに済むか」が勝負をわける!

…と思うのですよ。

 

結果はどう出るか、もちろん状況によります。が、気にされている勘所を外さなければ、けっこうそれ以外のところは流されることも。

ポイントを外さずに手を抜く。それは勘所に合わせて力をかけ、それ以外のところでは力を抜く。ずーっと力をかけ続けていると、当然疲れてしまうし、エネルギーだって消耗する。その瞬間に、その大切な箇所に「だけ」エネルギーをかける。

それをどこかを見極めるのが難しいんだけど。でも、案外追い込まれると、「ココしかないな」とも見えてきたりするものでは?

いや、厳しい、難しいのはわかります。でも、仕事で苦労するために生きてるんじゃないんですから。今の仕事は生きるための一つの手段なんだし。資本家側は、労働者側がいつも従順に黙っているのに甘え過ぎているところもあり、もちろん逆の立場の部分もあり。