できないことを伝えて

すでに仕事の現場では効率化が究極の域に達してきており、それでも儲けが上がらないような過酷な場面においてまで、「効率をあげよ」と指令が下る、そんな会社にいると辟易したりもするのだが。

 

当たり前の話であるはずなのだが、無限に効率が上がるわけはないじゃないですか。確かに今でも無駄なところがあるかもしれないが、それがなければ、万が一の場合にリスクに対応できなくなる場合。そのリスクは無視してもいいのか?と言ったことも。

 

なんにせよ、やはりできない事は存在する。それは物理的にというのもあれば、今の自分にはスキルが足りなくてという事もあるだろう。

そんな時、できない事をどのように伝えるのか?これこそが「伝え方」であり、ある意味「断り方」。

 

なんとなくできませーん。

これとこれはできません。

私がやるとするといくらのコストアップに。

◯日の遅れになりそうです。

 

などなど。ここまで言えれば、ある意味いいせんかもしれない。

 

ただこれだけを言うとそれは、ではそのコストアップを飲めば、では期間延長を飲めば、出来る…のだね?ということを伝えていることにも。

 

多くの仕事の場合、それができないのはやはり困るわけで、何とかやりきらなければならないのが普通。だから、やれない可能性や、コストアップ、期間延長に対する代替策を伝えるのが重要なのでは?もちろん、すぐにはいいアイデアは出ない事もある。しかし、相手は「あなたに」やってほしいと思っている、あなたしか人員を確保できなかったなどなど。仕事の場合、まず逃げられないだろう。だったらどうしたらそれ(コストアップ、期間延長等々の障害)を乗り越えられるのかがわかれば、物事は一気に解決か諦めかを決断できる方向に。無理なものは無理…と同時に、いかに前向きに解決していけるか?

 

「できない」をいかにうまく伝えるか?

「代替案」をいかに強力的に考えるか?

やっぱりコミュニケーションってむつかしい。