質と量の重要性

時に「量より質」と言われたり、また別の際には「質は追及できるようになってから、まずは量をこなすこと」などと言われたり。

一言で言えないからこそこのような教え方になるのであり、どちら着かずに聞こえるようだけれど、こう考えれば正しそうだ。「質も、量も、重要ですよ」と。

 

どちらか片方だけを追うとするならとせめてもの妥協をしようとするからそうなるのであって、究極的にはどちらも追わざるを得ない。

質ばかりを考えすぎて、量ができていないようでは、根本的に実践不足。足りなすぎることがほとんどであり、とにかく経験せよ、考えてばかりで手が動いていないからまずやれ!という事。

しかし「まずやる、やるだけ、やればいい、とにかく数だけやってればいいのさ…」にだんだんと意識が変わってきたときに間違いが生じる。数さえこなせば、いい加減であれ、フォームが崩れていたとしても、とにかく数さえこなせばいい…。と人は陥りがちになる。「質と量のどちらか」と同じく、とにかく安き、低きに流れがちで、「数さえこなせていれば、一回一回の施行にさしたる意味はない」と考えたくもなる。

この時に「質」が頭をもたげる。「いい加減にやる10回」と、「意味を考えながら、さっきの施行がうまく行ったかをフィードバックしながらやる10回」と。明らかに後者の方が優れているに決まっている。

 

会社の仕事において、同じ失敗を繰り返しているのは、「いい加減の10回」に等しい。「経験さえ踏めば、いつも同じ失敗をしていてもいいんでしょ」という10回は、成長のない10回に他ならない。でも「5回しか経験していなくても、前と同じ轍は踏まない、同じ失敗はしない。前の経験をもとに改善を積み重ねる」意識を持ち始めた瞬間、たとえ5回でも、めきめきと頭角を現し、成長する。そんな人が「10回」経験した際には、あからさまな差がつくのは言うまでもないだろう。

 

質も量も大切。そのどちらもできてない人が「せめてどちらか…」というなら、まず実行しない寄りした方が良い、その意味で「量」と言われている、その程度の事。

質も量も大切で、そのどちらもを考えている、意識しているに越したことはない。

 

やはり、考えて行動する習慣をつけるしかないよね。