ビジネスホテル

仕事の関係上、日本各地の様々なビジネスホテルに宿をとることがかなりある。とはいえ結構チェーン展開されているところを使うこともあるのだが、そうでないホテルをとることで、アタリもありハズレもあるのが面白いところ。特にチェーン展開していないところは、昨今の最新の状況にアップデートできるほど資金が潤沢で無いせいか、いろいろと古めかしい印象も少なくない。

 

たぶん昨今のビジネスホテルは、狭い空間に様々な機能を詰め込む究極の術を尽くしているため、便利だけれども、やはり全体的に狭い。いろんなスイッチ類が手元に集まっているのは良いのだが、やはりせせこましい印象を受ける。

これに対して、古いホテルは「空間が広い」のだ。昔ながらなのであろう、広さはあるのだ。だが、だからと言って「便利ではない」のが面白いところ。例えば先ほどの裏返しになるけれど、スイッチ類がまとまっていない。
さらに昨今の状況からしていえば、「コンセントの数」が少ないのが顕著だ。今どき、スマホをはじめとしてバッテリーで稼働している機器を複数持っているのが常識。場合によってはモバイルバッテリーを携帯している中で、ホテルにおいてコンセントの数が「湯沸かし用」以外には、洗面台の「ドライヤー用」しかないのはあり得ないだろう。もっと言えば、その「コンセントの場所」も、古いホテルでは部屋の「下の方」にあるのが特徴。これも昭和時代に遺物なのかもしれない。

 

それに比べると、最近のリフォーム/リニューアルされているようなビジネスホテルでは、少なくともベッドサイドに1つ。机の上に2つくらいのコンセントはある。場合によってはベッドサイドにはUSBの口さえあったりもする。

さらにチェーン展開している中では、ホテルの部屋に「無料レンタル用アンドロイドスマホ」が置いてあったりするのには驚きさえある。どのくらい使われているんだろうか?結構興味があるのだが。

 

そのほかにも、無料のコーヒーだとかがあったり、無料のミネラルウォーターがあったり、入浴剤が選べたりと、微妙なところで微妙なサービスでしのぎを削っているところがある。だがたぶん、これからもっとも厄介になるのは、部屋数として「需要に対して、供給が追い付いていない特定地域がある事」だろう。すべての地域ではない、が、観光地、大都市地域はかなり切実だ。今でさえ海外から、特に、中国韓国からの来訪者に対してのホテル需要が多すぎて、部屋争奪戦が起きているのはなかなかつらい状況。訪日者数がこの数年で一気に増えているのだからあたりまえなのだが、そうそう簡単にホテル数は増やせないだろうし、さらに、増やしたからと言って今後それだけのホテル需要をキープし続けるのも大変だし。

どうするんだろうね?でもまだ海外からの観光者数を増やしたいんでしょ?オリンピックとか万博とか、ホテルだけ見ても混乱以外の想像ができないんだけど。