おいしい食事と

人とのつながりというのは、なかなか不思議なところがある。
全然つながりが広がらない人もいれば、あっという間にいろんな広がりを持てる人もいる。

たぶん10年前なら、どこかの会社を辞めたとか、学校を卒業したあとでも、なかなかそのつながりを保つのは難しかっただろう。
すでに先進的な学校では、死ぬまで使える電子メールアドレスを配布してくれるようなところもあったかもしれない。が、それにしても、それは「ある住所」を持っているにすぎず、そこに積極的にアクセスしなければ、連絡は取れない。

それが、日本ではmixiが生まれたころから、そして今では世界規模でfacebookが広がり始めたことから、状況は一変したんじゃないかと思っている。一般にはSNSソーシャルネットワーキングサービスなんていう呼ばれ方をする。

そのつながりの強さを無言で感じているからこそ、ローカルな場においても、同様のシステム(SNS)が動いたりする。会社の中、学校の中、地域の中におけるそうした小さなシステムであっても、その“小さな社会”の中においてさえつながっていなかった人たちに、新たなつながりを提供してくれる。

それまでのつながりだけで社会が回る、経済が回るなら、何もこんなシステムを使う必要はないだろう。けれど、新たな人と会うことで知ること、得ること、何かを与えることで人生が楽しくなったり、新しい価値を見出せたりする。そうした出会いが広がることこそ、生きている一つの価値や意味なんじゃないかなぁ。

 

 

 

昨日、そうしたつながりに端を発する集まりがあった。当初は皆、同じグループ会社に所属していた人たちだったのだけれど、昨日の時点において、すべての人の所属は変わり、半数以上が、当初の会社を辞めていた。年齢も性別もバラバラ。しかしそれでもつながるつながりこそ、考え方、人間性といったその人の魅力に起因するところだと思っている。これまでにはなかった技術が可能にした、新たなつながり、価値。

おいしい食事と共に、昨日もまた新しい話、刺激をもらった。