5年後の世界

理系/文系に分けるのは好きではないのだが、それでも世間的には理解が早いのでそんな使い方もしてみる。

 

今や、理系/文系に限らず、たぶん学生の多くは、スマートホンを使いこなす生活を送っているに違いない。いわゆる電話機能としての音声通話はほとんどせずに、LINEでメッセージを送り、必要に応じてLINEで音声(パケット)通話をしている人もいるだろう。
これに限らず、SNSに付随するチャット機能、無料通話機能。ビデオ通話であったとしても、いわゆるネットの月額契約さえしていれば、無料の範囲に入ってくる。一昔前なら「テレビ電話」は夢のまた夢だったはずなものが、今やそれは当たり前に生活に染み込んでいる。

 

しかしそうであるがゆえに、「スマートホン」で事足りる人たちがいかに多い事か。パソコンすら使わずにIT生活ができる。便利とは言え、スマートホンはどちらかと言えば「情報を使うツール」の嗜好が強く、「情報を作るツール」としての機能はまだまだ弱い。

今後どうなっているかはわからない。が、スマートホンしか使えない人々が世間に出だしたところで、パソコンを使えない人々が増える可能性も高い。

以前なら、スマートホンにそれほどの能力が載っておらず、IT生活を送るためには、パソコンを使うことが必要とされた。そうした世代が仕事を回しており、より発展したその後において入ってくる人たちには、「パソコンは当然使いこなせる世代」として期待している可能性はある。
が、時代が進んだことにより、パソコンすら使う必要がないことで、スキルとして後退する可能性はないのかな?

 

あえて言うとするなら、昔は誰もがそろばんを使えていたのに、いつのころからか、電卓がなければ計算できなくなった人たち。電池が切れているとにっちもさっちもいかなくなる。このIT版がこれになるのか?