マネジメントするという意思

某業界の人たちと話をする機会があった。ある意味、日本を代表する産業の一翼を担う。

その業界では、マネジメントする意思が薄い…というか、現場感覚としてはほとんどない、というのが現実らしい。であるため、感覚的にうまく回せる人にとってはいいものの、そうしたやり方が明文化されていなかったり、そもそもそうした「意識がない先輩」を手本に学ばなければいけない現場がそこにある。

そういうところに社員を入れて、「先輩を見て頑張れ!」とガンバリズムだけで対処させ、現場が火の車になり、社員をつぶしてしまう…というヤバイ仕事があちこちにあるらしい。

 

そうしたマネジメントする側に意識がないのだから、当然ながら、マネジメントされる側にも、「マネジメント」の意思は皆無に等しい。それは、ある意味での職人芸の世界でもあり、売り手市場だとのこと。もしもそのプロジェクトで失敗したところで、職人の仕事はすぐ別の場所で見つかる、ということらしい。

 

同じ産業でも、海外の同業者においてはちょっと状況が違うそうだ。期日までに課せられた仕事をきちんとやり遂げると言うマネジメント意識は、リーダーはもちろん、現場のメンバーもしっかりと意識を持っており、万が一それが失敗したら、次の仕事がないことも珍しくない。それ故に責任感が育ったり、プロフェッショナル意識が高い、ひいては日本の同一業種の働き手に対して、格段に高い給与体系だそうだ。

 

マネジメントに限らないが、意識するかしないかで行動が変わる。アクションが変わる。さらにいうと、それに関して学ぶことで、劇的に効果が表れることがある。その意識を持てるかどうか。そうした考え方のチャンスをつかめるかどうか。そうした人たちを助けたい。意識ある人たちに、少しでもうまく仕事を回してもらいたい。

そして、そういう意識を持っている、育てようという意志ある素晴らしい経営者もいる。こういう人と出会え、仕事をすることって、前向きになれたり、楽しかったりするんだよ。