すでに、買った事がない世代に
みなさんの音楽体験と言えば?
レコード、カセット、CD、MD…
時代が移り変わることによって、機器が変わる、メディアが変わる。すでに、CDを買った事がない世代が出てきたのを聞いた時には、ちょっとびっくりだったけれど、当然か。
こうなってくると当然、「アルバム」という概念はそれ以前の「メディアとして手に持てる時代」のそれと、「オンライン購入の時代」のそれでは、まるっきり違う概念になっていることは想像に難くない。
であるからこそ、きっと聞き方も変わる。価値観も変わる。だからお金の払い方も変わる。
そこを敏感に察知して、その新しいライフスタイル、購入スタイルを打ち出してきた、推進してきた会社は波に乗る。過去のステークホルダーのしがらみに絡め取られて、うまく立ち回れなかった組織は窮地に立たされる。
この世界は、発表されたとたんに、仕組みとしてのシステムで大きく水をあけられることが少なくないため、一気に商機が変わる。「風」が変わる。
それをどこに求めるのか。新たなユーザーのライフスタイルを劇的に変えていくことで利便性の大きなジャンプに乗っかるのか。
いやいや、旧来からのユーザーのライフスタイルを、徐々に徐々に慣らしていくことで、ユーザーを継続的につなぎとめていくのか。
ソフトウェアパッケージ会社が次々に、サブスクリプションモデルに切り替わっているのだって、決して無縁ではないはず。非常にしなやかに、体制からビジネスモデルまで含め、綺麗にメタモルフォーゼしていることに気づく。
あなたはどちらのユーザースタイルですか。どちらの企業スタイルの下で働いていますか?10年後、そのビジネスモデルは成り立っていますか?