世界を作る人

スターウォーズの新作が封切られた。

見に行った人もいるだろうし、これからの人もいるだろう。

ジョージ・ルーカスが、スターウォーズの権利をディズニーに譲ったあたりでは、否定的な意見も飛び交ったそうだけれど、今のところ、新しいそれの結果はいいコメントが多いみたいだ。

 

すでに35年以上前に作られたスターウォーズ。徐々に作りつがれ、年月がたち、初期出演者たちは当然、亡くなった人もいれば歳を取った人もいる。が、それも含めてスターウォーズ。あの世界観を保ちながら、今につないでいる事。エンターテインメントとして成立させることこそが、昔のファンを楽しませ、かつ今のファンをも惹き付けたりする。

 

日本だって別に負けているわけではない。機動戦士ガンダムスターウォーズ同様、35年以上経って今なお、多くのファンがいる。その後、多くの関連作品がつくられたりしたけれど、「ガンダム」という世界観は、多くの後の監督やファンたちにリスペクトされながら、暗黙の約束事として継承されていたりもする。

マクロス」も多分その一つだろう。「マクロス」の名が冠された関連作品がその後も作り続けられ、戦闘機とロボット、歌、といった作品感が保たれていたりする。

当然「エヴァンゲリオン」もその一つ。だろうけれど、監督による強烈な個性が引っ張るこの作品は、もしかするとスターウォーズに近いものがあるかもしれない。

 

エンターテインメントに限らない。ある意味、ジョブズは、彼のビジネス世界観を作り、そこにはまった人々はいまだに、その世界で構成された情報/ガジェット世界で楽しんでいる。

ちょいと違うかもしれないが、アマゾンだってそれに近い感じを受ける。ベゾスが描いたビジネス領域の中で買い物をしている限り、楽に、便利に、いろんなサービスを受けることができる。

 

世界観を作ることができれば、周りがそれに乗ってくる。それにより、その世界観が補強され、ますますその世界が強固に構築されることにつながってくる。

でなければ、一つことに長けていたとしても、その他に飲み込まれることが少なくない昨今。いかに世界観を作るか。

いまそうした世界を作ろうとしているのは、イーロン・マスクなのかなぁ。日本からはだれがそんな話を語りだすんだろう。