あなたの言葉

政治家の動きが激しくなりつつある昨今。選挙が近いと辻立ちも増えるようで、いつもの道端で、スピーカーで政治を語る者が出てくる。

 

昨今は、別に政治家を志望する者でなくとも、自分の意見を世間に表明することはとても簡単になった。ツイッターやBlogを開設すれば、意見や写真などなど、さまざまな事を世間に表明できる。それが本当に世間において価値を持つことだと世間が気づけば、それをまたさらに広めるリツイートなどの仕組みも用意されている。

 

だが、そうして表明できるのは、音にせよ映像にせよ、文章にせよ、基本は「言葉」だ。日本人であればその多くは日本語が主体。

これを適切に操れるかどうか?そもそも、皆に響く言葉を選べるかどうか。

学生レベルでは、ちょっとした文章を読み取る力が落ち始めているような記事も見かけたりするが、であればこそ、文章を「書く」力は、さらにそうそう高くはないことは想像に難くない。

 

誰かが使っている言葉を「借りる」事はたやすい。が、それはその使っている人の「道具」として使われているものであり、借りてきた言葉(道具)は使い慣れない分、切れ味が鈍ったり、逆によく切れすぎたり。要するに「自分の道具」としてうまく使えない事が少なくない。

 

それは「自分の言葉」になっているのか。

「誰かの言葉」を借りてきているだけになっていないか。

 

 

そして自分への自戒を込めて。

そのためにも結局、原点回帰で、本を読む、なのかなぁ。