「考え方」を知っていますか

〇〇ってなーんだ…といったクイズに対して、その「答え」を「考える」のは、遊びを通して訓練してきたこと。

でもより重要なのは、もっと一般的で、唯一の答えがないようなものに対して、「考えなさい」と言われた際に、何を探すのか?それをどうやって「考えるのか」は、案外と訓練がなされていない。

 

お子さんがいらっしゃる家庭、いらっしゃった家庭、親戚、友人の子供に向かって、こう言った経験はないだろうか?「しっかり考えてみな?」

でもたぶん、子供はけげんな顔をする。考えてるよ。でもわからない、「どう考えればいいの?」と問い返したり。たぶん、みなさん自身も小さな頃に、一度や二度は言われた事が。「ちゃんと考えなさい」。でも、その「方法」は教えてもらった覚えがない。

そうなると今度は大人が狼狽する。「か、考えるって…、考えるんだよ。ちゃんと考えるの」なんてね。

要は大人だって、「考える」を考えたことがある人はそう多くないってことだろう。言葉だけを子供に押し付けたところで、自分自身「考え方が分かっていない」「なんとなくやっていること」をそう思っている、語っているだけの人は少なくない。

 

でも昨今、個人の力が発揮しやすくなり、個人での情報発信がしやすくなるにつけて、個人でしっかり考えている人の発信と、そうでない人の発信が、エッジとして際立つようになってきている気がする。しっかり考えられているそれはまだしも、しっかり考えられていない発信が、ときには「バカ発見機」として利用されているシーンすら散見する。

 

これだけツールが、コミュニケーション環境が発展した今、僕らはたぶんこれから、今まで以上に、「考える事」を学ぶ必要がある。この国は今までのように、考えずとも人口が増え、数の力が生み出した「波」には乗っていられない時代になりつつある。だからこそ考える必要があり、そのためには、正しい考え方、丁寧な考え方を身に着ける必要がある。

でもまだ、そういうことを教えてくれる人が少ないのかもしれない。

一緒に学びませんか、丁寧に考えるってどうすることなのか。