中身と枠組み
大学では、知識を学ぶと感じている人がいるかもしれないけれど、実は、よほどの知識でない限り、そこで学んだ知識で、その後勝負できる時間は短かったりする。
そもそも、昔から日本の会社は、大学生に知識など求めていなかった(今は違うかもしれないけれどね)。会社に入ったら、自分の会社の色に染め上げる、それが日本の会社のそれまでのやり方だった。会社に関する知識、符丁、仕事の進め方など、そうしたことは、会社に入らないとわからない。そこの会社に染まること、そこの会社に成れることこそが、最初の重要な仕事だった。
でも今は変わりつつある。
会社に入ったら、即戦力として通用することが求められたりする。そのために、会社は会社で、仕事の進め方をグローバルスタンダードに改めたりもする。
これにともなって、実は会社が人材に求めるモノも変わりつつある。確かに少々の知識もあるけれど、それよりも、スタンダードな「枠組み」を知っている者を求める。それはものの考え方だったり、仕事の進め方だったり。実はけっこう汎用性が高く、何年も使い続けられる、ビジネスとしての武器になりうるフレームワーク。
なかなかフレームワークという意味が分からない人もいる。それは場面を切り替えても通用する考え方。まさに「型」だ。時には勉強にも通じるかもしれない、サークル運営にも通じるかもしれない、そして、仕事でのチーム行動にも通じるかもしれない、そんなフレームワーク。
中身を必死で学ぶのももちろん必要だけれど、でもそうしたいくつかのフレームワークを身に着けている事が大きな力になる。
面接でそれが売りになるかどうかは知らないけれど、でも、フレームワークとして理解していることは、結果的にかなりのアピールポイントになるんじゃないかな。