街並み

アベノミクスで物価は上昇した…と言われている。確かに、消費税上昇を契機にして物価は上昇した感がある。たぶん、そのタイミングで、今までじっと我慢していた値上げを行った商品などと言うのもあったんじゃないだろうか。

しかし給料は上がったかと言うと、大手は別にして、そんなに給料が上がった感がない方、おおくないだろうか?そもそもここ20年ほどの間で明確に給料が上がったであろう職種は(海外に範をとった)大企業の役員クラスであり、それ以外のところでは、物価が上がらないのに早々給料も上げられるかい!ってことで、正社員を減らして契約社員派遣社員化してでもといった形で、「会社」単位で見るなら上がっているところは多少あっても、「国」単位で見れば、明らかに給与は停滞から下落傾向に。


同じく、身近なところで感じるのは景気の悪さに他ならない。1年前に店じまいした店舗が、そこを更地に戻して早1年。しかし未だに建物すら立たない。近隣の商店においても店をたたんだままで店舗募集中となっている場所が何店もある。昔なら地方都市にのみ見られていたそんな状況が、徐々に“上京”していたりしないんだろうか?
そんなにさびれた郊外の街、ではない。メディアに取り上げられるようなお店もある近所の街並みにおいてさえ、こんな状況。それでも人々は働き、なんとか生活を営もうとしている。
すでに為替は、一時の1ドルが80円台だったころから比べると2割以上円安傾向に傾いている。がしかしこれで起きていることはと言うと、輸出産業の活況…というよりも、輸入商品の高騰という打撃。それでもたぶんまだ、為替固定で予約しているような内容については、直接的打撃は避けられている商品であったとしても、このあと徐々に反映されるのは明らかで。すでにガソリンが1リットル100円を切っていた…なんて時代は遠く夢の時代に。

 

いったいこの国は、どうやって生きていきたいんだろう?それを個々人、各企業にゆだねるだけで、政治はどんな方向性を示したいのだろう?いや、方向性を示す気はあるのかなぁ?