掛け算の人、足し算の人

極論になるけれど、人には二種類の人がいて、「掛け算(乗除)の人」、「足し算(加減)の人」がいるような気がしている。

 

事業が何もないところから、何かを生み出すためには、0を1にする必要がある。ここで「掛け算の人」がいくら出てきたところで、0に何をかけても0でしかない。生み出すことができる人、すなわち「足し算の人」が絶対的に必要だ。

 

ただし、そうして何かを生み出すことができ、それをビジネスの主軸に育てようとしたときには、「掛け算の人」が必要になる。今1だとか、2といった、やっと緒についた仕事内容を、如何にすばやく、如何に大きくしていくかということは、まさに掛け算のビジネス。どうレバレッジを効かせるかということを考え、実行できることが有効打となる。

 

この時期に「足し算の人」は、次のビジネスの種を創造し、「掛け算の人」は、ビジネス基盤を育て、磐石な経営基盤を作り上げるという使命になる。どちらかだけでは、ビジネスはなかなか大きくならなかったり、安定的にならなかったりする。


たまに、これらをうまく切り替えられる人もいるのかもしれないが、そうではない場合、「足し算の人」と「掛け算の人」を、きちんと育てる、仲間にしておくことが重要になる。

野球で、9人のホームランバッターを集めたチームを作ったとしても、常勝チームにならないのと同じように、ビジネスにおいても求められる力、能力に応じた人が、それなりにそろっていてこそ、発展させていくことができる。

 

…というところで、あなたは、「足し算の人」だろうか、「掛け算の人」だろうか?