データの価値、オンラインの「私」

すでにオンラインでの買い物は劇的に便利になり、月に一度、場合によっては週に一度はなにかをオンラインで購入したり、予約したりする人はあちこちに。

 

オンラインでのそうしたやり取りにおいて、そのオンライン相手先は、サービスを提供する相手を特定する必要がある。なので当然、その登録したい人、使いたい人を特定できる情報、いわゆるプライバシー情報が必要になる。最低限、名前、住所、氏名、電話番号、カードナンバー程度か。

 

だが実は、情報そのものに価値があることに加え、ある情報と別の情報が繋がっている、ということが生み出す情報の価値がとても大きいはず。

 
電話番号それだけでは意味は薄い。
名前それだけでは意味が薄い。
しかし、その名前の持ち主の電話番号が、この番号だ!と繋がった瞬間に、そこに大きな価値が生まれる。
 
上記で言えば、名前と住所等々だけだけれど、どこか別なところで「生年月日」が入力されたりして、意図せずしてそれらがつながったりすると、今の年齢、誕生日が分かる。さらに最近では使っている場所などの情報がつながると、住所はもとより、いつもいるであろう場所、職場/学校情報がつかめるかもしれない。
場所と言うリアルな情報が手に入ると、その近くの店、店舗、それに付帯するサービス情報をプッシュすることで、商売につながる可能性が上がる。ましてや記念日や誕生日に近ければなおさらではないだろうか?
 
サービスを受けるためには情報を提供しなければ仕方がない。だからそれはしっかりと管理されてもらわなければ困る。
最大の困りごと?は、それが意図しない形でつながりだした場合に「修正できる権利」が、そのプライバシー情報の当人に割り当てられていなかったりする事。
ただし、それが割り当てられていたとしても、そうなっている、と言う情報が当人にわからなければ、行使できなかったりするんだけれど。
 
もうどこかに蓄積され、壮大なデータベースが出来上がっていそうだ。ネットワーク上に、情報として構築された「私」が、私として評価/利用されていく…