課題設定の妙

住民投票で、接戦の末に出た結果を受けて、ニュースが湧いていた。

詳しい中身は知らないけれど、政策方向として大きな舵を切るのに、イエスかノーかを訪ねて、結果1%にも満たない差で、結を得た。結果はご存知の通り、今までから大きく改めることには反対、という結果だそうだ。
 
改革する側は、改革しなければ、もうこれ以上の改革は厳しいだろうといった考え方で、改革に「賛成を」と唱えた。
そんなことをしたら、これまでうまくいっていたことすら、うまくいかなくなるぞとばかりに、「反対を」と唱えた。
 
だがもしここで反対という選択肢が、『大きく舵を切るのは「反対」だが、でも無駄を取る改革は続けて欲しい』『大きく舵を切るのは「反対」だし、無駄取り作業もやめて、全て今まで通りに』という二つに括られていたとしたら?
多分、後者はほとんどなく、前者を期待してる人が大半ではなかったのかと想像する。
 
すでに結果は出てしまったので想像でしかない、が、こうした意見をうまく汲み取れる形に選択肢を設定出来ていれば、結果は大きく変わった可能性は高い。
つくづく、どう課題を設定するかで得られる結果の方向性が180度違うことに恐怖する。