それは2回ある人の場合

チャンスの神様は、前髪しかないらしい。なので通り過ぎてから捕まえようとしても、髪はなびいてこない、なんて言われていたり。

 

とはいうモノの、その事自体が本当にやる意味があるのかどうか、価値があるかどうかはなかなか判断しがたい場合も多い。だから、

「本当にやるんですかぁ?」

なんていう形で、乗り気もせずに、だらりだらりと進んでいる企画、作業を見かけることもよくあった。…いや、今でもあるな。

 

「本当に意味があるなら、やってみてもいいが…」

上司に判断をゆだねると、こういう場合もある。が、往々にして彼らには、「そこにやる意味があるかどうかを、“あなた”の嗅覚で判断せずしてどうする!」と言いたくなる。もちろん、その論拠をどこまで示すか、もあるだろう。どちらも腹のくくり方ひとつ。そして昨今は、誰も腹をくくらなくなりつつある。責任なんて持てないですから… orz

 

意味がある、とわかった時こそがチャンスである場合も少なくない。だが、その時になってやっと「取り掛かり始めて」も、それでは遅いのだ。それでチャンスがつかめるのは、そこに再度チャンスが来る、2回目がある場合のみ。

 

普通はチャンスなどはそう来ない。チャンスは1度しか来ない。だからこそ前髪をつかめと言われ、そのためにずっと前から考え続けろ、準備しろと説かれる。会社からの命令でなくとも、机の下で準備せよと突っ込まれる。(でもその割に、机の下の時間すら奪うほど締め上げているのは誰かなぁ)


そのチャンスを利用できるには、そのチャンスが来る前から考えていたから。それ以前にしっかりと考え、しっかりと練りこんでいた。だからそこで、他にはないほどの意見をぶつけることができる。モノにできる意見が言え、チャンスを掴み取れる。
 
安全に行きたいのは分からないではない。が、判断を任された役職の人こそが「安全だけ」を取ってどうするのか?リスクを取らないなら、嗅覚が鋭くないのなら、あんたに判断をゆだねる事こそが超巨大なリスクでさえある。判断を委ねない、という事は、その役職でなくてもいいんじゃないのって事でもある。
というと、その人より上しか知らない情報で「翻弄」させる人もいる。それを利用してその地位にしがみつく。

それぞれ立場はあるだろう、が、これだけは言える。それはまず間違いなく2回はこない事の方が多いのだから。つかむためには、それ以前から意識し、考えているしかない。