テコの原理

投資家、それもいわゆる一般に株を売り買いする程度の投資家ではなく、新規企業を見つけ、育て、上場させることで大きな利益を取ろうとする人たちは、リニアな価値の増幅を目指していない人がほとんど。

 

とは言え、そんな大きく育つ起業の芽がそこここに落ちているはずもなく、ヒット率は当然そう高くはない。が、逆にいくつかのうちの一つでもヒットすれば、リターンは莫大だ。

 

とすると、そうした投資家は、どうやって初期ビジネスから一気に“膨れ上がるか”に興味がある。いかにスケールするか、拡大するか。

 

この視点で見ると、日本の様々なビジネスの根元の部分で、どれだけレバレッジが効くか、スケールするか?という議論が表に出てきにくいところが気にかかる。新技術だ、新サービスだはいいけれど、それがいかに「爆発的に」市場を広げるか?ユーザーを広げるか、分野を広げるか?そうした議論が少し置きざりにされていないか?

 

この視点で、各ビジネスのバズワードを見直すと、さてどこに出るべきか?いやいや、もう大手サービス企業に頭を押さえられていないか?というところが垣間見えたり。

「今、大きな企業」が、さて10年後も安泰か?それこそ、今安泰な国が、10年後安泰か?は、何とも言えないよね。

 

個人もそうだけど、自治体が、国が、どうやって生き延びるか?みんなが「僕は逃げ切るけど」という人たちの塊になった瞬間に、終わりの始まりな気がするんですよ。で、もしかしたらそれがもう始まっていやしないかと。

もうすこし真剣に生きる事を考えないと。>自分。