正義という力

今もめているのは、今までの状況を覆して、「明確に武力を持って」守る姿勢を取るのか。いやそうではなく「今までの形とあまり形を変えずに」守るのかと言う事のはず。

なので、どちらの勢力も「戦争なんかしたくない/戦いに積極的に打って出たくない」と思っているはず。方向性は同じで、方法論を戦わせている、はず。

であるならば、根っこは同じ、戦争反対なのだ。違いは何かと言うと、「それでも誰かが殴り掛かってきたときに、どうやって防いでいくか」という手法だけに過ぎない。

ただ、こうして誰かが襲い掛かってくるとき、よほどの悪者ならいざ知らず、相手は相手の「正義」の下で、こちらにこぶしを振り上げる。そうなると当然、こちらはこちらでこちらの「正義」を貫くために力で対抗せざるを得なくなる。でなければ、ケガをおうのはこちらなのだから。

御旗の下であれば、暴力をふるっても悪いことではない。すべて自分の側は「正義」。この最たるモノこそ戦争だろう。

 

だから、武力を認める認めない以前に、どうやって守るのか？という議論がなくてはならないはずで。このコンセンサスがないうちに、その一歩先である「守る道具」の話をしても議論が空転するだけだ。それを持って、憲法改正を問えと言われているのであり、方向性を変える話ではないはずなのに、それ自体を毛嫌いする人がいる。

 

それを「わかって」議論に持ち込んでいるのか。それすらわからず誰かに操られているのか。

これに限らないけど、うまい議論展開できなくなったこじれた話って、ほどくの大変なんだよね…。