上におもねるのもいいが

組織は、下を育てなければ、いずれ崩壊する。

 

一番外側だけ、外部に見えるところだけが頑張っていても、ビジネスの初期は何とかまわっていたとしても、継続的にながく存続し続けるためには、下が育たなければ続かない。

 

以前なら、いろいろケアをしながら、下を育てる「余裕」があった。個人的な意見として、これを「余裕」ととらえていいモノなのかどうなのかは非常に疑問があるのだが。

 

だが昨今はと言うと、下の者、いわゆる新入社員状況から含めてそれぞれが、すべて究極の効率を求めて、現状のビジネスに貢献するくらいの効率の良さを目指さなければもうけが出ないくらい、ギリギリの現状で回っている会社、少なくないのではないだろうか?

これでは下は「育たない」。現状を回すので精一杯。だから、次の価値、次の展開を生まない。その上で競争に巻き込まれるのだから、製品価値にせよ、技術価値にせよ、「時間での劣化」に対抗するには、安くしていく方法論に行き着きがちだ。が、新たな価値を生んでいないのだから、賃金を安くするのか、個人のパフォーマンスをより高めて、より効率化を目指すしかない。

 

昨年は10日かかった作業が、今年は9日でできるためには、慣れもあるけれど、技術的ブレークスルー、組織的見直しなどなど複合的な動きが必要だ。

だが、それを個人の努力で効率を上げるとなると、こうして毎年1日分ずつ短くし続けるのは不可能だ。9年後には上記の作業が「1日でやる」ことになりえる確率は、まずない。

 

ある意味、そこが価値を創造しているところ。

モノづくりのメーカー、コンテンツ作りである映像業界、アニメももちろん同様だろう。

単純にビジネスの「論理」だけで会社を動かしているだけでは、当然同列の競争原理に巻き込まれる。あなたのビジネス、あなたの会社が「違う価値観」で動くためにも、やっぱり違う価値観の方向性に進まなければ、安い労働賃金競争に巻き込まれるしかなくなる。

 

だから、上におもねるのみならず、下の、現場にいかに「余裕を」与え、それで「新しい価値/技術」を生み出していくか、を目指して、生きていくしかない。