指示待ち族に聞いてみな

いくら言っても自分から動かず、言われたことしかやってくれないという人がいる。

事前に「指示を待つのではなく、自分で考えて動きなさい」と言明していたとして、それでもそうして自分から動いてくれるのはその直後くらいで、半日から数日たてば、やっぱり動かなくなる。

 

こんな時、そうして動いてくれなくなった人に聞いてみるといい。どうして自分から動かなくなったのか、と。

一つはこうだ。

「最初は自分で考えて動いてみたよ。でも、そうして動いたところ、“そうじゃない、それじゃなくて…”と何度も怒られちゃってさ。結局“もうこっちでやるから”と言われて、動けなくなっちゃうじゃない」

 

そこで聞いてみる、どうしてそう動こうと考えたのか、どうしてその動きで怒られたのか。と、結構多くの人が、わからないのだ。

そう、「わからない」

どう動くべきかわからないし、何が基準なのかわからない。なんとなく動いている、なんとなくやっている。

 

そこに足りないのは動くための方向性であり、目標であり目的。何のためにその行動をしているのか、何を目指しているのか。そうしたことがそこで動くべき人、動いてほしい人に、皆共通して意思が統一されているのか?
当たり前のことながら、これが統一されていなかったり、共通の方向性がなければ、当然思った方向に動かないし、思ったレベルの作業にはならないのは当然のこと。

 

だから、「考えて動きなさい」と伝えるのはいいのだけれど、「何のために、何に向かって、何を目標に」をきちんと伝え、きちんと共有できていなければ、当然のことながら自発的かつ効果的な動きなんてのは土台無理なこと。


だからこそ、指示待ちを憂いている人は意識しなければならない。目的を、目標をきちんと伝えられているのか、同じレベルでその人たちと共有できているのか?と。

同じく、指示待ちだと思われているなら、その本質を問いただしてみてはいかがだろうか。