ストレス耐性と努力
日々ストレスにさらされ続けている昨今。だが「ストレス0」はあり得ない。適度なストレスの下で生活をせざるを得ないのが現実。
そんな中で、仕事のストレス、それもコストやスケジュールのストレスは相当きついものがあるだろう。
「17時までにこれを仕上げておいて。」
順調に算段を組んで、16時ごろにはほぼめどがつく。よし!これで今日はうまく行きそうだ…。ってなと気に限って、16時15分ごろにほころびが見つかる!
さぁどうするか?あと45分しかない。ギリギリ間に合いそうにない。ここでスッパリあきらめるのも一つ。だが何とか「特急処理」で、何とか…というのも無くはない…。どうする??俺!!
ストレス耐性に弱いと、こんな時には動けなくなりがちだ(私だ…)。
単なる事務作業なら、書類や数字をチョチョィと書き換えれば済むかも知れない…。が、エンジニアリング作業の多くはなかなかそうはいかないもの。
ココから、今から、再度やり直すことで、すべてが中途半端になることに恐れを抱く。そんな中途半端になるくらいなら、全体として一貫性が取れている今の状況で何とかならないのか…と考えたり。
だが当然こう考える人もいる。ギリギリ最後の1分まで努力してみようじゃないか。やってみようよ、まだ可能性はある!
ストレス耐性が高い人は、ここで動ける。これ、動くために適切に考え、適切に判断し、それに応じて体を動かす…と考えるとものすごいこと。
かなりのエネルギーが要る。本当に最後の最後まで追求する力、追い求める力、あきらめない力はすごいものだ。
そんなやつがいるのか?みんなが気づいていないかもしれないけれど、経営者というのはそれなりに日々こうした強大なストレスと戦っている。ここでの正しい選択は?これどこまでギリギリ攻めていくべきか?
一部上場企業で、放っておいても各事業部が運営してくれ…そうな会社であっても、それはそれで、一つの投資額の大きさからすると、その緊張度合いは半端ないだろう。一つ間違えれば、グループ企業何万人、それらの家族がさらに数倍、という事になって、かれらのこれからの命運を左右する。中小企業は中小企業で決済規模は小さいかもしれないけれど、その一つ一つが会社をつぶしかねない決断。そんな中、確実なことなど一つもなく、でも前へ進めていかなければ、止まっていれば潰れてしまう。ならどの道を選ぶのか、選ばざるを得ないのか。
努力と言い訳できるうち、そのようなポジションのうちはまだ幸せかもしれない。
そんな人でも、いずれどこかの時点で、何らかのストレスに耐えなければならないときもある。どうやって耐えるのか、耐えきれるのか?一人で耐えきれるのか?一人じゃ無理なのか?
それも含めて人生なのかもしれない。
努力とストレス。