課金してますか?
ケータイコンテンツのガチャがとくに有名だけれど、あなたは課金していますか?
別にケータイのガチャのみならず、SpotifyやNetflix、Amazonプライム等々、様々な課金サービスを利用していますか?もっと言えば、それで満足していますか?
日本の課金システムは、大きく2つのタイプ、都度課金と年額/月額などでの定額性のものがあって、都度課金はその都度「そのこと」にお金をかけるもの、定額は年や月額一定料金で「それら様々を使っても使わなくても」お金をかけるもの。
であるからこそ、そのサービスを使い倒している人にとっては、都度課金よりも定額制のほうが嬉しいことに。なので、SpotifyとかNetflixなどのコンテンツを見聞きしている人はもちろん、Amazonプライムで映画や過去のテレビ作品(に限らないけど)をたくさん見たい人にはうれしいサービスに。
これまでの日本には、なかなかこうした「コンテンツに課金サービス」ってなじみにくくて。なのでかつて大手を振ってそうした課金(それも都度課金)サービスとして成り立っていたのは、レコードやCD、そしてビデオレンタルあたりから。でもこれらはすでに、上記のネットを通じた定額課金サービスに置き換えられ始めている現状があって、都度課金はなかなか厳しい状況に。そもそも「コンテンツを購入して(見かけ上ではあれ)所有する」という事から、必要な時に見聞きする、という利用するビジネスモデルに変わりつつあることに、ユーザーが慣れ始めているのが昨今。
じゃあ逆に、「今はそうなっていないけれど、課金できると嬉しいサービス」ってありますか?課金してでもサービスを受けたいものは何ですか?都会で言えば、徐々に普及が始まりそうな、通勤電車の指定席化。あまりに混雑する朝夕の列車は、せめて座っていきたいという人は少なからずとも存在するだろう。
もしかすると、地方の席のすいているカフェは別だけれど、都会の込み合ったカフェにおいては、お金を払ってでも静かな場所、時間を確保したい…という人もいるかもしれない。ただこれは現状では、カフェのグレード化的な形で、ホテルのラウンジなどがその役目を果たしている気もする。
結局課金で何を買っているのか?それは、「その人のその時間をどのように使うか」を購入しているのではないだろうか?ただ単に与えられた場、環境ではなく、より良い環境を、よりよい空間を使って、頭を、体を効率的に使えるようにするために、自分が使う時間の効率を高めるために、その環境を購入する。
となれば、自分がどのくらいの時間を、どのように使いたいのか?そうした自分の「時間に対するイメージ」はあるだろうか?
結局、時は金なり。お金で時間を3分とか5分とかを購入できないのならば、自分が使う3分、5分をより価値のあるもの、効果があるものにしていくほかないことに。最後に行き着くのは「時間資本主義」か。
あなたは「課金」していますか?