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行きつく先

一庶民感覚からすると、アベノミクスで景気が良くなっているというのを実感できていない今日この頃。我々庶民は「経済政策」という言葉に翻弄されて、なんとなく自分たちの生活が改善するかのように、都合がよくなるかのように理解をしていないだろうか?

 

たとえば、経済学者がよく言う「ヘリコプターマネー」。とにかくお金を刷ってばらまけば、強制的に市場にあふれる紙幣の量は増えるわけだからインフレが起きるのだ、という説明がある。

これのポイントは「本当に空からばらまけば」、すなわち市井の人々が空を仰ぎ見て、落ちてくる紙幣を我先にと拾い集める状況になれば、ということ。

実際には、銀行を経由したり、会社を経由したりして、それぞれにお金が届けられることに。となると、組織や働いていない人、ましてや住所不定の人、銀行口座がないにはお金は届かないことに。

 

要するに、「お金の流れ道」において、詰まっているところがあるということ。いくら上から下まで流そうとしても、どこかに貯まっていたり、一人一人に確実に降りてこない「仕掛け」になっているところを何とかしない限り、市場にお金は出回らない。このこと自体は、ここ数年で「トリクルダウンは起きない」ということ自体が裏付けている。

そう、だから「貯まっているところには貯まっている」状態が今。巨大な力が、上流の民のみががっつりとため込み、それぞれのリスクへの準備のためにと用意している。

 

まさに現在、企業は内部留保をかつてないほどため込んでいたりするが、現場はというとブラック企業、ブラックバイトの状況でひどくなっているという状況。まさに格差が広がる状況でしかない。

 

これは、今後も「効率をあげよ」と「現場が」努力して業績を上げても、「企業のリスク準備」としてお金を貯めこまれる状況においてはいくらでも起きえること。極度に言えば、どんどんと人がしていた仕事をAIに切り替えることで「企業」は効率が上がり存続を維持できても、「就労者」はどんどんと切り捨てられ、究極は「会社とその株主のみが生き残る」という状況を生み出すことに。

 

国として、組織として、そんな状態で本当に今後の繁栄ができると思っているんだろうか?資本主義がいきつくところに、理想の未来は本当にあるんだろうか?

これまでは資本主義という仕組みがうまく回ってきていたけれど、だからこそ今、ベーシックインカム的な発想も出てくる昨今。組織の、社会の、国の次の理想の在り方を探さなければ、不安や不満が遍在する状況が、暮らしやすい状況だとは思えないのだが。