先んじる

ビジネスで勝利する要因の大きな一つに、人がやっていないこと、人のいないところで勝負をするということ。誰も出てきていない場所、誰も出てきていない時にそこに行くからこそ価値がある。

ただ、誰もそこにいないということは、そこにどのようなリスクが存在するのかが明らかになっていない可能性が高い。いわゆるリスクを取らなければならない状況だということ。それでも、自分たちで十分に調査をし、リスクをとることによって、チャンスを楽にとらえられたり、大きなリターンを得られたりする。

 

べつにビジネスだけに限らない。

昨日の関東地方では大雪で、退勤時には交通機関は大混乱した。ある会社では、午後早々に帰宅命令を出したり、よりおおらかな会社は、そもそも当日は自宅待機にしていたところもあっただろう。

 

だが、多くの普通の会社は、普通に出勤。そして、午前中からパラパラ来ていた雪状況をにらみつつ、気象庁から「大雪警報」が出た(ほら、ここでリスク判断する工数を誰かに委ねている!)のを受けて、やっと(多くは15時ごろに)帰宅命令を職場に発信。

しかし、上記にも書いたように、多くの人々、組織がその行動をとるときには、一斉に人々が行動し、要所、いわゆるターミナル駅に人々が集中するのは想像できていたはず。結果どうなったかというと、17時ごろには山手線各駅でのホームへの入場規制が始まったり、そもそも駅構内への入場規制につながったり。

これを、いち早く「あぁ、たぶんこのままだと大雪警報が出てもおかしくないな。すると、その時になって行動しているようでは、結局混乱に巻き込まれる。ならば…」といち早く13時、14時ごろには帰宅命令を出す上司がいたかどうか。

 

すこし自由度が高い会社なら、早々に半休でも使って帰るのもありだろう。会社の責任にしているばかりでなく、自分で動けばいい。責任を誰かに押し付けている場合ではない。

 

結局何事においても、自分で状況を見極め、自分で判断し、自分で決断し、それに従って自らアクションをとる。これができるかどうか。「周りがやっているから…」ではもう遅れている。その活動すること自身が、「周りがやっている」というところに状況判断をゆだねていることになっている。それでは遅い。

 

と、いうのは簡単。実際にやるにはそれなりに度胸と、勇気と、行動力などなど、様々な力が必要で。

でも、たぶんこの小さなアクションの積み重ねが、その人の経験を作り、人生を作っているってことでしょ?