質問を考える(リーダーとして)

先日は、ひとりの情報の受け手としての「質問」を考えてみたけれど、これは間違いなく、「リーダー」という立場でも同じように考えられるという事のはずだ。ただリーダーや、面接官の場合には、その「質問」は情報を得る「プローブ」であり、その刺さりどころが良ければ、一度で価値ある情報を大量に得られることもあるけれど、逆に刺さりどころが悪ければ、何ら価値のない情報しか得られないこともある。

 

質問するということは、何か得たい情報があるわけだ。だが、その言葉の受け止められ方、とらえられ方によっては、質問者側が意図した情報を得られない事になる。なら「どう聞けば」自分たちにフィットする情報が得られるのか?

これはこれで二つあって、「相手に質問の意図をしっかりと理解してもらった上」で「それにフィットした情報を返してもらいたい」質問と。もう一つは「こちらの隠れた意図は見えないようにした上」で、「相手の本音を引き出したい質問」と。

 

当然ながら、後者のほうがむつかしい。さらに昨今は質問に答えるほうも、それはそれで研究してきている。であるからこそ「質問する側」がしっかりと考え、研究して聞かなければ、本当に聞きたい情報を引き出せないものだ。

 

と考えれば考えるほど、質問というのは戦略的に非常に重要な「言葉の一手」であり、思い付きで聞くことと、戦略を練りに練って聞く一言で引き出せる事との間には、大きな差が出そうなのは想像に難くないのではないだろうか。

 

と考えれば、質問するためには、素早い情勢分析、情報判断、そして的確な言葉を選び、的確にポイントを絞り込む必要がある。「良い質問をする」ためには、とても頭が必要だ、準備が欠かせないという事になるだろう。

ま、だからむつかしいのだが>質問