ビジネスモデルの素性

これがよければ、引っ張るものがボンクラでも、仕事は自ずと回っていく。ただしそのうえで、うまく回せる者が回せば、もっとそのビジネスが発展するスピードが速まったり、儲けの規模が大きくなったりもするだろう。

 

ビジネスモデルがよくなくても、引っ張る者がそれなりにうまければ、それはそれで逐次修正を施しながら回すこともできる。だが、そもそものモデルの素性がよくなければ、なかなか是正はむつかしい。

 

とは言え「時代」は変わる。テクノロジーも進歩する。問題の注目点もいろいろ変わってくるのは当然のこと。


約40年ほど前に、「オイルショック」と呼ばれる時代があったようで、トイレットペーパーの値段が上がったなどというニュースが残っている。当時はもう「石油はあと30年で枯渇する」と言われ、省エネなどが喧しく言われ始めた世界だ。

だがご存知の通り、そこから30年以上たった今ではどうか?石油がなくなったなどという事はなく、「石油はあと30年」らしい(笑)。シェールガスなどまで見つかったり、技術が開発されて、そもそもの年数が伸びている。もちろん無限ではないだろうけれど、今見えている、今信じられていることは、もしかすると10年後はひっくり返っている考え方というのはよくある事だ。

 

だからこそ、ビジネスモデルも時代によりそって変化させなければならない。だが創業者も齢を重ねる事で、頑固に当初モデルにしがみついて、時代から乖離することが少なく無い。

逆に、今はまずいビジネスモデルで苦労していても、偶然、時代がそのモデルに寄り添って来る可能性もある、という事とも言える。

時代をよく読め。時代に寄り添え、そして絶対変えない芯の部分、時代に合わせて変えなければいけない部分をわきまえろという事。と考えると、やはりそれに「寄り添える人」になる、次世代に継承できる人を探す、のがとっても重要だよね。企業が組織が長年生存し続けているのは、思った以上に凄いことなんだよ。