よーく見てみよう

すべては観察が基本だ。誰もが見ている日常であっても、誰もが当たり前だと見過ごしていることは案外少なくない。いや、悪い事ではない。すべての事に疑問を抱いていては、外出ひとつ満足にできなくなる。

 

子供がそうであることはいまさら言うに及ばない。すべての事が不思議で、なんにでも興味を持ち、手で触ったり、時には口に運んでみたりする。大人としては気が気ではなかったり。

しかしそのうちに、周りは当たり前にあふれ、気に留める価値すらないと“思い込み”、どんどんと目が曇っていく。しかしそれでも子供のころの興味を忘れずに持ち続け、そのスイッチを入れることができる大人になることで、誰もが気に留めないことを発見できたり、場合によっては人類史上に残る素晴らしい大発見をする可能性さえ残されている。

 

これは人においてもそうだろう。

誰がどういう人なのか、どんな発言をし、どんな行動をし、どんなシチュエーションにおいてどのように反応する人なのか。それがしっかり見えていなければ、その人を当てにしていいのか悪いのかよくわからないことになる。

 

 

新入社員があふれる季節。まだ研修に追われて先輩と話をする機会も十分に与えられていなかったりもする。ただ、先輩と話をするとき、飲み会に行くときには、しっかりとその先輩を見ていた方がいい。その人が何を見て、何を考えてどう行動しているのか。それが頼れる先輩なのかどうなのか。

 

よーく見てみよう。

頼るべき先輩を間違えるってのは、結構痛い。