ゲンキンな考え

自分ではこうした方がいいと思っていても、上司が認めないとか、まわりがいっしょにやろうとしない…なんてことは山ほど経験した。今思えば、うまく進められなかった自分の未熟さも少なからず感じられるし、そうしたテクニックについてもよく考えていなかったことが思い起こされる。

別に最近だけには限らないけれど、何をするにしても、どんな事を起すにしても、それでどれだけ得をするのか?企業ならばいくらコストセーブできるか?いくらの儲けにつながるか?が、大きな焦点になる。
「こうしたほうがいいです!絶対」
などと、力押しで進めようとしても、
「なんでだよ?そんなの意味ないだろ!」
と反発されるのが落ちだ。

この時、それでは“意味ある”説明をしてやればいい。こちらの論理展開をきちんと組み立て、それに対して反論してもらえばいいのだ。

「今これだけこういう費用が掛かっている。しかし、こういう工夫をすればこれだけの費用が浮く。もちろん、初期投資は必要となりこれくらいかかるだろう。しかし毎回同じだけ費用がかかると試算すると、この初期投資は3回分で元が取れ、それ以上になれば十分に費用が削減できる。あと3回以上このような状況は続くのではないですか?」

こうした反論に「それでもだめなんだよぉ!」などと非論理で押し切ろうとする上司には、あっさりとあきらめた方がいい。いや、その上司を見限ってもいいだろう。相手をするだけの価値がない。
しかしそれに対して「論理」で切り返してくる上司なら、それはもしかすると、あなたとは違う価値観で動いているということ。あなたとは違う論理や情報で動いているということが見えるかもしれない。それを“引き出す”のも重要なポイント。もう少し付き合ってもいいかもしれない。