リスクを取る必要がないから

日本屈指の某大学の学生の方々と、じっくり話をする機会を得た。多くは大学院。日本以外に中国から留学してきている方もいる。

彼らの実力はピカイチだ。なので自ら求めれば、これだけ就職が厳しい時代であったとしても、たぶん多くの企業が彼らを求める確率は高いだろう。
ということで、彼らに少し水を向けてみた。大企業と小さいけれど面白い事をやっているベンチャーと、どっちに入りたいか?と。

 

ほとんど例外なく大企業だと答えた。

「すでに終身雇用なんて機能しているとか思ってない…よね?」
とはっぱをかけてみたけれど、それでも彼らの意見はほとんど変わらなかった。以外にも思えたけれど、そういう時代かと言う気もした。

 

彼らなら、一発当ててなどと言う博打を打たなくても、大企業に入って順調に進めばその企業の中でそこそこのポジションにまで進み、そこそこの余生が過ごせるだろう。今や人生の路線からちょっと油断して振り落とされた途端に、深いクレバスの底までまっさかさまということも少なくない。リスクを取らなくても進む道が見えているからこそ、リスクを取る必要がない。

 

でも、本当にリスクを取っていないのかどうかは、実はその時にならなければわからなかったりするんじゃないかな?とも思っているんだけどどうでしょう?