B面、とか

すでにCDが売れなくなってきた、なんていう事が当たり前になりつつある今。

それでもやっぱりモノが欲しい人に向けて、CDもリリースされている。

 

先日、とある歌手の方がこんなことを言っていたのを聞いた…。
新曲リリースで、アルバム(CD)を作ったらしい。それが「両A面」なのだそうだ。

「両A面」

さて、いったいどのくらいの方々がイメージできるのだろう。ターゲットとされているユーザーの方、A面ってわかりますか?

そもそも、CDには、A面B面の違いはない。レコード時代のA面、B面の違いを知っている上で、さらに、それがCD時代において、比喩的に使われていた表現。
そして今はといえば、最初に書いたように、CDという売り上げ形態から、配信へと切り替わりつつある昨今。いったい、何がA面なのか、どれがB面なのかすら意味もない。

 

別にCDに限らない。未だに良くわからない名称、マークが横行しているのはPCの世界も同じこと。
Windowsにおいて、どうして「Cドライブ」から始まるかなんてのは、もはや意味が分からず。ファイルをセーブする記号が「フロッピーディスクマーク」なんて言ったところで、フロッピーディスクを見たことがある人はどのくらいいるか。それも「固い」フロッピーじゃなくて「ヘナヘナ」なフロッピーが大元だったりするんだからね。

 

いや、いい悪いじゃなくてさ、一度決めた呼び名や慣例、名称って、そうそう変えられないんだなぁってことで。

すでに「レコード」から「CD」の時代になった際に、A面、B面の意識は消えた。
そして今、「CD」から「配信」の時代へと、さらに一歩進んでいる。