苦言を呈する人の中でも

最近は、どこでもだれでも批判する声が、当人に届きやすくなった。苦言を呈した人がそれを意識してかせずかは別にして、直接その意見が当人をアタックする。今までとは違う環境、今までにはなかった状況であることを、苦言を発した当人もよくわかっておらず、直にその言葉を受けた当人も、思った以上のダメージを受ける。

 

特に、見知らぬ第三者からの苦言をもらうことが増えた現代。まぁそういうこともある。意見の違いがある人は世にごまんといるのだから、気にし始めていては何も物事は進まない。当然ながら、こちらの詳細な事情を知る由もない。そんな意見は、ふんふん、そういう考え方もあるかもね、くらいでスルー。

 

しかし、こちらの事情をある程度知っている知人、友人からの苦言は、少し注意深く考えた方がいい。あなたの事を知った上での苦言。視点が、立ち位置が、その他の人とは違うはずだ。苦言を唱えてくれる人は値千金。それも、あなたの事を考えて苦言をくれる人なら、金を出してでも雇うほどの価値がある。

たいてい、自分にいい意見を言ってくれる人、味方になってくれる人とつるみたい。反対意見、別の意見は欲しくないと思うかもしれない。だが、そうした人で固めることは、そのつながりの崩壊の始まり。Yesマンで固めた、Noが癒えない組織の末路は、枚挙にいとまがないのは言うまでもないこと。

 

苦言は気分が悪い。痛い意見は確かに存在する。でも、それをいただける事こそそれも、仲が良い、あなたの事を慮っていってくれる人こそ、とても貴重だ。

大事にしましょう。苦言と友人。