仕事をしつづけるには

大人になり、働いてお金をいただくという事は、何等かのアウトプットとしての成果を提供しているという事。人によってそれは、誰もができる仕事をしている人もいるかもしれないし、いや別の人では決してできない特殊技能を提供しているという人もいるかもしれない。

それぞれその職場、働く場所において、その場に応じた対応ができることで、なかなか余人をもって代えがたいアウトプットができる人には、それなりの対価が支払われることもある。そしてそうしたアウトプットが、よりレバレッジを利かすことができる人にはより大きな対価が支払われる。これが、より多くの人を動かせる人ということか。だから一般社員で転職するよりも、課長職で、課長職よりも部長職で転職できる方が、当然ながら扱える規模、パワーが大きい/レバレッジが利くことで、対価も大きくなりがちに。

 

ただ、こうしたスキルや力には、不変な部分と、最近の流れを反映した部分との二面性がどうしても出てくるところ。数十年前には言葉もなかったような、パワハラやセクハラなどといったことにも注意を向けなければならないし、昨今の日本は特に、ストレスマネジメントや、メンバーのモチベーションにさえも気を使う必要が出てきている。
だから、「自分の上司がこうだったから」と上司のマネをしてみても、この先うまく行くとは限らない。結果として、昔はそれでもよかったけれど、今の時代それではだめだよ…といって外されることも。

要するに、時代に応じた学びは、どのポジション、どの世代においても必ず必要になるという事。

とはいっても現行ビジネスを回すだけで手一杯…と言う人は、やはりどこかで消えていく、それなりに学びの時間、学びの機会、現実をとらえて修正していくことを意識した活動を細々とでも続けていかなくては生き抜いていけない時代。まぁこれが人間社会におけるある種の弱肉強食と言ってもいいのではないかと思うが。

 

だからこそ学ぼう。それは人によっては「英語」だし、別の人には「新しいテクニカルスキル」だし、「マネジメント」だし、「ヒューマンスキル」だし…。

できれば1年に一度、少なくとも3年に一度くらいは、そうした自分のスキルの棚卸はしておいたほうが良いような気がしている。