一人からチームへ
一人で仕事をこなせる有能な人も結構いる。なんでも呑み込みが早く、理解力が卓越しており、どんどんと仕事をこなす。
それを見据えて、なら今度はチームを率いてくれないかと数人メンバーをつけたりする。
二人位メンバーをつけて、当人含め三人のチーム。場合によってはこれもうまく回せるものもいる。だがここで躓く人もいる。(a)
さらに三人チームをうまく回せれば、五人、十人と大きなチームを任せる。と、これもうまく回せるものもいるが、ここで躓く人もいる。(b)
(a)のケースの場合において、うまく回せている者は二通り。すべてを口頭で説明したりメンバーに納得してもらったりする形ですすめて回せる人。それに対して、口頭のみならず、多少の説明の資料を作る人もいる。後者はこのどちらもうまく回せる可能性が高いが、前者は、次の(b)になった際に躓く傾向が高い。
何がいいたいのかと言うと、できる人であるほど、物事や必要な情報、行動が、当人の中において整理できているのは良いのだけれど、それをどのように「他人に伝える」という形に置き換え、情報を、周りが納得しやすい形でアウトプットできるか?という事。
最近はこれを一言で「コミュニケーション力」と呼ぶけれど、そのコミュニケーションによって、どのような情報を、どのような形で見せる、理解させる、納得させるか?が根幹になる。
これ、もちろん生まれつきそのようなスキルを持つものもいるのだろうけれど、たぶん、教育の中において、その役割、手法を身に着けて来たか来なかったかが非常に大きいと実感している。
…が、あきらめる事は無い。こうしたスキルは「スキル」であるがゆえに学ぶこと、学習することができるもの。だけれどその認識に至れていない人が、自分のステージをあげることができずに苦しんでいたりするのを見ると、もったいないなぁとも思ってしまう。たぶんそうしたことを学べる事自体に気付いていないという事なのかもしれない。
これも情弱と呼ぶのかな。