集中力のために

無限に一つのことに集中し続けることは事実上無理だ。何かに熱中したり、結果的に集中したりすることがある人は、その集中が解けたとたんに、心地よい疲労感などが襲ってきていることだろう。もちろんその(集中できた)状況は喜ばしいこと。

 

こう考えてみるまでもなく、無限に集中し続けることはできず、何らかの限界が存在するということ。1日のうちにおいて、1週間のうちにおいて、一か月の、一年の間において、集中できる時間というのは有限時間だということだ。

 

その時間をいかに紡ぎだせるか?いつをその時間にできるか?何をしているときに集中したいか?集中できているか?こうして数え上げてみると、集中したい時間をコントロールすることの大切さはジワリと染みてくる。

 

今やスマホやネットはあなたのポケットにある状況。すぐに外部と繋がれるし、誰かに助けを求めることができる。言い換えれば「いつでも邪魔される」状況といってもいい。

効率を求めての複数同時作業、マルチタスクは悪いとは言わない。が、あきらかに集中して一つの物事に対して対処している場合に比べ、それぞれで見てみると効率が落ちていることがほとんど。そう、極論するなら人にはマルチタスクは向かないのだ。であるからこそシングルタスク、集中力を上げる時間を自分でコントロールしていくことに意義がある。

 

だからそのためには、そういう「環境」を作り、その他の情報から遠ざかり、それのみに集中できる状況、周囲を作らなければならないということ。

人によっては、耳栓一つでできるかもしれない。人によっては図書館へ行けばできるかもしれない。近くの喫茶店をそのように使える人もいるだろう。なんでもいい、自分の「集中の場」を確保すること。

そうして物事を一つずつ潰して、克服していく。結局このひとつずつの対処方法しかないんだよね。