ネタ切れ感

私が以前勤めていた某会社。結構社会的には先進的なイメージがあるようで、それにふさわしく、会社の中の一部を工房化して、3Dプリンタをはじめ、レーザーカッター等々を使える仕組みを整え、社内ベンチャー的な動きをサポートしている。

要するに、自由な発想、今の事業とはつながらなくても、こんなことができるという事を試せる場を提供することによって、社内のアイデアを具現化し、次のビジネスの種を育てる活動をしている。

会社の上層部に向かって、こうやっていくとこんな事ができ、社会のこのようなニーズを掘り起こせる、満たすことができる、だからやらせてほしい!とプレゼンし、認められると、それが「仕事」として認められ、わずかながらも予算が付き、ビジネスとして回していける。それはそれはアグレッシブな活動だ。

 

言わずと知れた、Googleなどで行っている、与えられた仕事以外の何かをする事。事業とは違うけれど、机の下で面白い事を育てよという活動そのものだ。Googleはそれによて、Google Mapを作り、Google Earthを作り、スピンアウトしてイングレス、ポケモンGoにまでつながって来ている。うまく発展すれば、大きなビジネスへと広がる可能性ももちろんある。

 

…のだが、上記の会社において、その活動も、若干息切れしかかっているそうだ。要するに、誰もがそんなアイデア、それもビジネスにつながりそうな素晴らしいアイデアを持てているわけもなく、そうしたアグレッシブな、素晴らしいアイデアをお持ちの貴兄からの提案は、一巡してしまったようなのだ。

 

…と、こんな時にこそそのアイデアを求める先は、(もちろん、社内で絶えなければそれでかまわないのだが、もう枯れそうであるのならば)若者に求めるべし。そう、大学に求めるのは当然一つのやり方だろう。別に大学と言わず、昨今なら実力のある高専でもいいかもしれない。
彼らは、技術やアイデアはいろいろある。だが資金面で苦労していたり、商業化の術を持っていなかったりする。そここそ協力すべきところ、相互に補完できる部分のはず。アメリシリコンバレーなどにおいては、まさに、産学連携(というか、学校初のアイデアを事業化できやすい制度や風土)が渦巻いている、こうした流れを見過ごす手はない。

 

…というコメントを、某所、某大学の先生より賜った。

ガンガン作っていこうぜ。もちろん、成功しないもののほうが多いかもしれないけれど、その中で、100に一つの成功をあげ、それが爆発的な市場形成をすれば儲けもの。99の失敗を恐れてやらないよりも、1つの成功を探して100個トライすれば、その100倍以上のリターンを得られるチャンスがきっとやってくる。

限られたパイならばネタ切れもする、ならばネタの採取場を広げて、より新鮮なネタを探しに。