目標設定

サッカーを、スタジアムの少し高いところから見ていたり、テレビを通じてフィールド全体を見ていたりすると、あぁ、もう少しこっちへ走りこめとか、はやく左から上がってこいと思えたり、解説者が説明したりする。

でも、フィールドを俯瞰することができない選手は、ある意味二次元的に見渡せる仲間を見、事前に練習したフォーメーションと選手を信頼して動き回る。上からの図、練習時に使うような戦略ボードのような俯瞰図が見えれば、もっと効果的に動けるけれど、それを現場で想像しながら動けること自体が、難しい事なのかもしれない。

 

 

目標を掲げよ、そしてそれに向かってまい進せよと説かれる。

ダラダラと、目的なく日々の生活をするのではなく、なにを目指すのか、どんな理想を目指すのかを見据えて、そこに至るためには?と考えることで、そのステップを一つずつクリアーしてく。そうすれば、いかに長い道のりであっても、着実にそこに近づいていく。

 

しかし、そもそもその目標の立て方ってどこかで習っただろうか?残念ながら、私の記憶にはない。目標を持つことが良い事だと聞いても、さて、その「的確な目標」をつくることがいかに難しいのか、適当にポンッとでてこないのかは、みんなうすうす感じているはずだ。

幼稚園児や、小学生に、将来何になりたいか?と聞く程度ならまだしも、高校生、大学生に、将来何になりたいか?と言ったところで、彼らには彼らなりの将来が見えてしまっている。そんな時に適切な目標を持つというのは結構難しい。それは、見えている範囲の中に設定するべきなのか、その外に設定すべきなのかが分からないからだ。そしてもっとわからないのは、将来自体が“見えてしまっている”と思いこみがちだからだ。

 

大きすぎる目標を立てると、それは目標にはならなくなる。

小さすぎる目標を立てると、それも小さすぎて、目標としては不十分。

適度な大きさの、適度な難易度の目標。

今の実力に応じた今より“少し”成長できる目標。

すぐには到達不可能に見えて、実は解きほぐしていくと、もしかすると?と思える目標。

アドバイザーがほしいなぁ。