1年の成果

ちょうど1年ほど前の夜。とある人と食事をした。

その際、これから展開しようとしているプラン、方向性など、その人が考えている事を見せてもらった。

 

その人は会社を興そうとしていた。自分で考えてきたこと、技術を形にして、世に打ち出そうとしていた。

別に私は投資家でもなんでもない。一友人として思うこと、考えている事、感じたことをお話しさせてもらった。

 

その人は、私からすれば超人だ。そもそも当人が高校時代から大人と対等に張り合い、事業を起こし、大学時代にはすでに会社を運営していた。といっても別に今を時めく成金でもなく、自分が思うところ思うことを突き進める力を持った稀有な人だ。

 

大学を卒業した後、会社に入っても、当然頭角を現す。バリバリと仕事をこなす姿、明晰な頭で分析、検討し交渉するその力は、その才能そのものだけでも周りの人を引き寄せる。

たまたま私がその会社でその人と知り合ったからこそ、今でも交流が続いている。まったくどこで誰と知り合うかなんてのは、偶然がいくつも重ならないと生まれない。

 

 

そんなその人は、その出会った会社を辞め、そうして自分で会社を興そうとしていた。私も1年前のその時には出会ったきっかけとなった会社を辞めることを決めた。そんなタイミングだった。

 

そのあとで知ったことだけれど、その人が計画している会社の事業内容、いやその人が目指すことと言ってもいい、それは20年越しの計画らしい。20年分のマイルストーンが描けているということ。

私は自分の知人で、その人以外にそんな人を見たことがない。20年後に打ち立てたい事があって、そのためにステップを刻んだ計画を持っている人というだけですごすぎる。

 

そんな人があの計画から1年たった今、ようやく本格的に会社を「動かし」始めるらしい。ここ1年間は、会社と言う形態をとりながらも、ほぼ一人で何でもこなしているという状態。社長でありながら事務処理はもちろん、エンジニアリングから経理、企画、広報、サービスメンテナンスなどすべてをこなす。

そしてその人の計画からは若干ずれがあるらしいけれど、それでもほぼそれに沿った形で今年、海外のショーに打って出て、いよいよ売り上げを計上しだすことになっている。

 

単なる会社ではない、次世代の働き方を自ら実践しようとしているそんな会社。

私自身は一友人であるだけで、直接は何もタッチしていないんだけれど、これからも応援していきたい。

 

ちゃんと寝てください。

ちゃんと食べてください。