裏は表

会社にせよ学校にせよ、表舞台でスポットライトを浴びながら活躍しているチームや部署、人がいる。才能に見合って憧れる存在であったり、なんであいつが?とやっかみ半分で見ていることもある。

 

すべての人がそんな舞台に上げてもらえるということはまずなく、当然ながら、表があれば裏もある。裏に位置する者は時にイライラしながら、時に周りのことなど気にすることなく地道に我が道を突き進む。

 

表の事が気になって、少しでも早くスポットライトを浴びたくて、そちらになびいたりする。手を抜く。媚を売る。チラチラと接触回数を増やして表にすり寄る。

 

 

そうして表舞台に入ったころには、そもそもその表舞台自身がピークを過ぎている。盛者必衰のことわり。

そのころになると、以前は裏だったところにもスポットライトが当たる機会が出てくる。この時、以前は日の目を見ずに鬱屈としていたとしても、きちんと研鑽を重ねていることで、他ではまねできない成果を上げるだけの下積みが成果を生み出し始めていることもある。

 

ピンチはチャンス

裏だと思っていた事象はやがて表となる。

 

 

 

非効率とは、手をかけすぎているということ。だが、言い換えれば「手をかけられる」ということだ。掛けたくても手をかけられない現場もあるにもかかわらず、だ。

世間はアベノミクスだと言われながらも、一方で厳しい効率化を迫られる。今まで以上に手を抜いても、今までと同じクオリティを保てるようにせよという命題だ。

だが、本当にそれしか要望はないのだろうか?今まで以上に手をかけてもらいたいという要望はないのだろうか?すべてが同じ方向で回っている時には、そこはレッドオーシャン。皆と違う道を選ぶからこそ、ブルーオーシャンが広がるはず。

 

今、表の人は、裏に備えて堅実に。

今、裏の人は、すぐ次に来る表の時代に備えて着実に。