あなたの周りの

あなたは一人暮らしだろうか?ご両親といっしょ?ご家族と一緒?なんにせよ、三度の食事はどこかで調達し、口にする。

 

あなたが小さかった頃は、ご両親が健在であるならまず間違いなく、あなたの母親が三度三度のごはんの支度をしてくれただろう。朝は○○、昼は△△、夜は××。今日は○だったから明日は△、今週末はちょっと奮発して□。でも冷蔵庫に△があまっているから何とかそれらを使いきって…。

毎日、朝ならたとえば7時半、夜なら19時には食事の支度がなされていたり。それを心待ちにし、30分もそれが遅れようものならさぁ大変だ。

「ごはんまだぁ!」「もうおなかペコペコ」

 

考えてもみよう。手元にある人参は、ジャガイモは、毎日サイズが違うのは当然だし、作るモノだって毎食違う。台所だってそうそう広い場所ではないかもしれないし、コンロの数にも制限がある。

そうした日々違うものを、設備の制約を受けながら、ある水準レベルの成果物を決まった時間に遅れないように出す。これを「プロジェクト」と言わずして何と呼ぶべきか、他に言葉が見当たらない。

 

手際よく下準備をし、適切なツール(時にはフライパンだったり、時には電子レンジだったり)を有効利用し、設備の数に制約があるのをフルに利用して料理を作り出す。同時に出来上がることに意味があるモノ、あるものが先にできていなくては次の手順に移れない調理が必要な物。それらを適切に処理し、時にはリスクを回避しながら対処する。

 

扱うモノが野菜や肉、調味料であるだけで、立派にプロジェクト。

「ジャガイモの皮、向いておいてね、でないとコロッケ作れないし。」

これに限らず、どこかの工程が遅れれば、当然不完全な料理ができたり、時には料理ができなかったり。こうしてあなたも、意識していたかどうかはともかく、小さなプロジェクトに日々参加し、その成果を求められていた。

 

毎日料理を作ってくれているあなたの周りのその人は、立派なプロジェクトマネジャーだ。一回そういう目で見てみな?素晴らしいマネジメント力発揮してるよ。これを参考にしないてはない!なんせ毎日果敢に挑み、何らかのアウトプットを出し続けているのだから。