気温もおなじでしょ

ふと温度計を見てみる。

18度。

あぁ、暖かくなったなぁと思う。

 

…というのは、あくまで今が3月末だから。

 

年末で言えば、18度というのは11月初旬ごろの気温。

そのころになれば、同じ気温であるにもかかわらず、あぁ寒くなったなぁと語っているはず。同じ温度なのに。

 

ってことは、みんなは決して「その絶対値的値」で判断していないということに。

その値に向けて動いてきた経過、その前の動きを見て発言しているってことであり、同時にその後の動きまで予想して発言している。

 

3月末の18度は「そのあと暖かくなっていく、気温が上がっていく」という見通しが見えてくるから。

11月初旬の18度は、「あぁ、これからもっともっと気温が下がっていく」という見通しが予想されているから。

 

最近、「見える化」とかいって見せられた、その瞬間の値ばかりを気にする人がいるけれど、本当はそこに至った経緯だとか、ここ最近の傾向こそが重要。

株価だっておなじでしょ?今の値だけが重要なんじゃなくて、上がってきているという傾向があるからみんな買うし、下がってきているというからやばいと思う。

 

上げ続けるためには努力し続けるしかないし、せずに放っておくと周りが相対的に努力してくるから自分が下がってくる。

 

とはいえ「筆記試験」のような「テスト」ってのは傾向を見る手段ではなく、その瞬間を見る手法なので、偶然の突破もあり得たり、であるからこそ思いもかけない「成功」もあり得るんだけど。