歩き○○
歩きながら食べるのは行儀が悪い。子供のころにはそう教わった。モノを食べるならちゃんと座って、落ち着いて食べなさいと。
いつのころからだろう、歩きながらモノを食べたり飲んだりすることが、社会的にも普通?になった。「ただ単に歩いている」ということ自体が珍しい。
もしかすると、ウォークマンが流行ったあたりからだろうか?ただ単に歩くだけではなく、音楽を聴き“ながら”歩くことが認められだした1980年代。
そして今、みんなは電話をしながら歩くのはもちろん、スマートホンを見ながら、ツンツンしながら歩いている。最悪の場合、前を見ずにスマートホンだけを見て、その視線は前を向くのではなく前方斜め下を見ており、人とぶつかることも少なくなかったりする。
歩きスマホ。駅のプラットホームなどではとっても危険だし、雑踏でこれをされることで、当然当人の歩くスピードは遅くなるし、周りの混雑をも誘発している。そこまでして歩きながらスマートホンを触って何かをこなす必然性がはたしてあるのかどうか、私にはわからない。
…というところで先日、歩きスマホならぬ、歩きタブレットまで目撃をした。
左手にこうこうと自発光しているディスプレイを持ち、夜道を歩いている。周りの人は少ないからぶつからないかもしれないけれど、それこそ街路樹にぶつかる可能性、止めてある自転車にぶつかる可能性はとっても高い。
それほどまでして、情報を入手しなければならない…と思い込んでいるこの国。国民。何かに騙されていたりしないのかな。
あとはもう、Googleあたりが開発してくれそうな自動運転の車に乗って、ずっとスマホやタブレットと戯れていられる環境が来るのを待つしかないかも。