「同意」の前提

いろんなところで使われる言葉、同意。契約書をはじめ、約束を得たうえで出てくる言葉、同意。

 

同意というのは、力関係、それも、物理的な物だけではなく、権力、知識力、情報力等々府向け、それらが同等にある状態で得られるものであった際において初めて、対等な同意を検討できる条件が伴う。

 

労使同意の下で…とか言葉の上で語られるたびに、そもそも情報の非対称性、力関係の非対称性がある状況において、“対等な”同意が形成できるのかどうかがとても不思議なんだよね。

 

と考えると、平等とは幻想であり理想郷、どこかにおいて、何らかのアンバランスが存在するのがふつう。それをリカバーするような振る舞いがあるからこそ、あぁ、これでもよいかと納得したり、まぁこれで行くかなと文句を言わなかったり。

でも最近は、そこに漬け込むことで薄利を得る、なんてやり方をするもんだから、そもそもの信頼感すら破壊してしのいでいこうとする。その目の前の薄利のために、もっと大きなことを破壊していることも意識せずに。いや、意識“したくない”んだろうな、きっと。