完成と言う終焉
事業を継続したいと思ったら、完成してはならない。
ここで言う「完成」とは、もうなにも変えるものがない、変更することはないということを意味している。もう変えるものがない⇒もう変えられない。
しかし何も変わるものがないのなら、それは変化をやめたということ。すなわち時代から、周りから取り残されていくということ。
周囲もともに変わらない、という環境が作れるのなら話は別だけれど、自然の摂理からしてそれは不可能だ。何等か変わり続けるのが自然であり、世界。それに変わることができないというのは、その時代についていけない、取り残されるということ。
生き残るためには、さらに生き続けるためには、変化を止めてはならない。
変化を止めるということは、ある意味での死を待つということ。
ということは、商品でもサービスでも、変化をやめた途端に死を待つことに他ならない。ならば、いつまでたっても完成には至らない。
方向を指し示すのに、星を使うのは昔からあったこと。北極星を目指すことで来たと目指すというのはよく聞く話だ。しかし誰一人として北極星にはたどり着かない。あくまで方向を示すものであって、そこには永久にたどり着けない。「完成」っていうのも、そういうものなんじゃないかな。