変わっていないこと
皆が今、日々触れているのは、基本的に二次/三次情報だろう。新聞が、ジャーナリストが取材してきた情報に触れているに過ぎない。
だが本当は、一次情報に触れる数を増やさなければ変わらない。
二次情報や三次情報に「触れる機会が増えた」ことと同時に「それらメディアの信頼性」が上がっているのか下がって来たのかを見極める必要がある。
ということは、数が増えたからと言って、信頼性が上がっているとは限らない。やはり昔と同じく、一次情報にいかに触れるか、アクセスするか?というのが重要であることは変わりない。
ただしネットが掘り起こしたのは、お金と言う対価をベースとした信頼できる二次情報と同時に、ボランティアベース、無償であっても信頼できる二次情報を整理し、発表してくれる情報源が増えたことだろう。
それをいかに見つけることができるか。そうした情報源をどのくらい持ち得ているか。そしてやはり、自分でいかに一次情報に触れられるようにアクションを取っているか。
そういう意味では、ネットができたことによって、見かけ上「情報がたくさん入ってくる」ようにはなったのだけれど、それが正しい情報なのか、誤った情報なのかを判断する意識がなければ、情報は使えない。
インプットできる情報が増えたということは、正しい情報をいかに見据えるか。周りには頼れない、自分で正しいものをフィルタリングしなきゃいけないという点で、自己責任度合いが増えている部分もある。
たくさん情報が取れる、よかったぁ…ではない。
何も変わっていない、いや、むしろ意識しなければいけない分、昔よりも難しくなっているかもしれない。