成長率という重荷

考えてみれば当たり前だが、たとえば初年度1億円の売り上げという会社が、毎年毎年1000万円ずつ売り上げを伸ばしたとすると、(ここでは前年売り上げに対する前年度売り上げとすると)2年目の成長率は1.1/1 = 110%で10%の伸び。

では3年目も同じく1000万円売り上げを伸ばしたとしても、1.2/1.1 = 109%となり、9%の伸びにとどまる。3年目に同じく10%の伸びにしようと思うなら、トータル1.21億となるように、1100万の売り上げ増を達成しなければならない。

 

簡単に言えば、売上率という成長率を維持し続けようとするならば、かならず前年以上の売り上げの伸びを維持しなければならない。要するに「右肩上がり」でなければそんなことはあり得ないのだ。

 

と気づけば結果は単純。成長率を「維持」するのは、もともと成長しきっているに近い立場では非常に難しい。

あえて書いておくけれど、毎年同じ額で「成長」し続けたとしても「成長率」は下がるのだ。成長と成長率は違う。

 

こんな単純なことすら忙しいと見過ごしがちになっちまう。

やばいやばい。