知りたいことを知るには

小学生が友達相手に作るのなら話は別だが、社会人になって一度でも自分が知りたい内容を聞き出すことができるアンケートを作る機会があった人は、その質問文作成のむつかしさに直面したことがあるだろう。

 

どう作ればその知りたい内容につながるのか?どのように聞く段階を分解すれば見えてくるのか?どのような解答傾向が見えることでそうだと言い切ることができるのか?本当に難しい。

 

それを裏返せば、ある程度思うような方向での設問の作り方、回答の作り方もできる。

アンケートとは全く関係がないが、いわゆる「ウナギ屋」でうな重の松竹梅の3種類があった際には、その真ん中がよく出るなんて言うのを聞いたことはないだろうか?

一番下は、せっかく奮発したのにもかかわらず…ということで避けたい。が一番上は高すぎる。だから真ん中とか。

アンケートの答えで、Yes/Noの二択にしない場合。たいていその真ん中が選ばれる。

4択にしたとしてもその真ん中の二つのどちらかが選ばれる。極端にどちらかに振れている回答は避けられがちになる。

 

極端に振れている回答と言うのは、たいていの場合は何らかの意思が働いていることも少なくない。ましてやその母数が少ないのであれば、それを参考に参考となるデータを導こうというのはかなり危険だ。

 

でも、世間で言う「見える化」って、こういう間違いをそのまま出しちゃったりするんだよね。分かっていない人は分かっていないなりに。そして“分かっている人”は分かっているなりに…。